まとめご相談内容まとめ
●ブースター(増幅器)は必要ですか?
●ブースターを自分で取り付けたのですが改善されません
●ブースター本当はいらないんじゃないですか?
●ブースターの役割は何ですか?
ブースターのご相談、ご質問が凄く多いのでご心配のお客様が多いと思います。プロ目線で明確にお答えさせて頂きます。専門的な説明もさせて頂きます。結論から言いますと、建物の地域の電波状況や建物の設備によって必要か不必要かが判断できるので、アンテナを取り付けをしないとわかりません!
まずブースター(増幅器)とは、電波強度(LvdB)を上げる機器になります。よく間違われるのは、電波強度は上がるが、電波の品質やノイズは良くなりません。逆に電波品質を悪化させてしまう場合もあります。
よくあるのが、『画像が乱れるのでブースターをご自身で取り付けしたが改善しなかった』と相談があるのですが、答えは簡単でテレビ近くにブースターを取り付けても、電波強度が弱く、電波品質も弱い場所に取り付けても改善されません。電波強度もよく、電波品質も良い、アンテナ付近に取り付けしないといけません。
ブースターの本来の役割は、アンテナで受信した電波を建物の設備を通過してテレビまで電波を送るのに、電波が減衰する為、減衰を賄う機器になります。アンテナで良好な電波が受信できなければブースターは意味をなさないです。
アンテナで受信した電波が強い場合はブースターは必要ありません。電波とは、低すぎてもダメなのですが、高すぎるのもダメな為、強い電波をブースターでさらに電波を上げると画像の乱れが発生します。
最近では、デザインアンテナを取り付けることが多いのですが、デザインアンテナは壁面に取り付ける為、高さが低く、アンテナで受ける電波強度が弱めな為、ブースターが必要なことが多いです。
ブースター(増幅器)が必要か不必要かは、専門の業者で電波チェッカーを使用し電波強度や品質を確認してもらいましょう!!
ブースターが必要かの過程について詳しく説明します!
テレビ本体に電波を送る電波強度数値は45dB~85dBの間に収めないといけません。
※アンテナサービス(当社)規定数値です
アンテナで受信できた電波強度が60dBだとしたら、テレビ本体までにどれだけ減衰するのかを調べ、ブースターが必要か不必要か判断します。
汗汗汗 すみません絵がわかりずらくm(__)m
上記写真の建物を過程させて頂きますm(__)m
●テレビ端子が4つある4LDKの家です
●アンテナ受信強度が60dbです
●アンテナからテレビまでの配線の長さが5CFBケーブルで約40m
●屋根裏4分配器
●テレビ端子➡レコーダー➡テレビと繋がっています
5CFB同軸配線40mで電波強度が約-12db
4分配器で電波強度が約-8db
テレビ端子で電波強度が約-1db
ジョイント部分などで電波強度が約-3db
テレビ端子からレコーダーからテレビまでで-3db
※おおよその数値です。周波数帯や線の規格により多少前後します
60db(アンテナ)ー 配線12db ー 4分配8db ー 他7db =テレビで33db
テレビで電波強度が最低45以上は必要になる為
ブースターが必要になります
アンテナ付近にブースターを取り付けて、増幅器で25db増幅させて85dBにします
85db(アンテナ)ー 配線12db ー 4分配8db ー 他7db =テレビで58db
になりますので規定値の45~85dBに収まります
※余裕をもって規定値内で高めに調整します
一つの例
になりますがこのよう感じでブースターが必要か判断します。正確に電波チェッカーを使用して測定しますが、頭の中にだいたいの減衰量を把握して作業します
あれ、減衰量が想像より多い少ないがあります、その場合は、他にも原因があるので修繕します。
ブースター(増幅器)を詳しく説明します
当社が主に使用する一般家庭用ブースターがDXアンテナ製になります
お客様ご希望がありましたら、マスプロやサン電子、日本アンテナ製もありますのでお気軽にご相談下さい
上写真がブースターの開封写真になります
上写真がブースター本体になりますブースターの表面に簡易的な仕様が表示されています
こちらの仕様を見て正確に電波を増幅します
上記より詳しい仕様が取り扱い説明書に記載されています
重要なのが、
●入力レベル範囲
●定格出力レベル
になります
入力レベルが41~75dBと記載がありますのでアンテナレベルはこの範囲内で入力します。
定格出力レベルが103dBと記載がありますので、103db以下で出力します
あと、赤線引き忘れましたが、こちらのブースターの増幅量(利得)が38dB上がります。
上記写真がブースターの蓋を開けた写真になります。
入力レベル調整とあります0dBか10dBの切り替えスイッチがあり
入力レベルが高すぎると、こちらのスイッチで入力レベルを下げます
こちらのブースターの定格入力レベルの最大が75dbなので、それ以上のレベルやテレビまでの電波を計算し使用します。
利得調整は最大38dBまで上げることができるのですが、そこまで上げる必要があまりないので、調整します。
この調整でアンテナレベル(電波強度)を計算しテレビのレベルを確保します
ブースター本体ともう一つブースターの電源部があります。
ブースターは電気がないと使用できないのですが、ブースター取り付け位置に電源コンセントなんておそらくないので、同軸線に電気を載せてブースター本体に電気を供給します。
この電源部の施工は、業者さん初心者さんがつまづく初めの試練です
電源部施工については、また違うBLOGで詳しくご説明させて頂きますので、ご興味ある方はそちらをご覧ください!
ブースターについてのご注意!
ブースターは必要ないのに取り付けるのは逆に電波を悪化させてしまいますので、ご注意下さい!
ブースターはないに越したことはありませんので、
アンテナ専門業者に必ず必要か不必要か判断してもらいましょう!
アンテナ機材で一番故障するのは、ブースターですので、電波が問題なければ、取り付けは不要です。
ブースターは安くはありませんので、
ブースターを無理矢理取り付ける業者さんもまれにいますので、こちらの記事をご覧になったかたは、『レベルはどんな感じ?』など質問をしてみて戸惑いがある業者さんにはお気をつけください!
あまりにブースターの知識がない業者さんにはご注意下さい!!!
あと、テレビ付近にブースター本体を取り付けても意味がないのでご注意を!
ブースター施工事例
ブースターの取り付け位置はできる限りアンテナの近くが良いでしょう。
屋根裏分配器手前で取り付けするのも良いでしょう(^^)/
まだまだブースターについて書きたいことはありましたが、これぐらいにさせて頂きます<(_ _)>
ご不明点などありましたらお気軽にお問合せ下さいませ(^^)/
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おかざき (日曜日, 05 5月 2024 20:40)
大変、参考になりました。